元自衛官、イスラム国入り図る 2月にイラクで拘束、迷彩服など所持 大阪府警捜査

 イラク北部のクルド人自治区で今年2月、自治政府当局に拘束され、日本に強制送還された邦人男性について、大阪府警が旅券法違反の疑いで在宅のまま捜査したところ、過激組織「イスラム国」の支配地域に立ち入る意図があったと話したことが23日、捜査関係者への取材で分かった。

 男性は20代の元自衛官で拘束された当時、迷彩服やヘルメットなどを所持していたという。

 イスラム国に向かった目的は明確にしていないとされるが、戦闘に加わる意思を持っていた可能性もあり、捜査当局が関心を寄せている。

 捜査関係者によると、元自衛官は2月上旬、トルコから陸路でイラク北部に入った。クルド人自治区の中心都市アルビル周辺をバスで移動中に自治政府当局者の検問を受け、手荷物から迷彩服やヘルメット、衛星利用測位システム(GPS)が見つかり、拘束された。イラク訪問については、観光目的で「トレッキングするために来た」と説明したという。

日本へ強制送還

 検問場所は、外国人がイスラム国支配地域に入る際に使われるルートに近く、自治政府側は、元自衛官がイスラム国に入ろうとした疑いもあるとみて身柄を拘束し、取り調べた。ただし言語の問題で意思疎通が難しいなどの事情もあり、数日後に釈放。日本へ強制送還され、2月中旬に関西国際空港へ到着した。

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