静岡鉄道、29年度に施設運営と管理子会社統合 HD設立も模索

 静岡鉄道は、同社子会社で、新静岡セノバなど商業施設運営を手がける静鉄プロパティマネジメントと、不動産管理業の静鉄ファシリティーズを平成29年度に統合する方針を21日までに固めた。プロパティがファシリティーズを吸収し、商業ビルやマンションなどの管理と運営を1社で手がけることで効率的な事業運営を図る。同社はグループの柱の不動産事業を始め、グループ全体についても事業や組織再編を検討中だ。

 23年4月設立のファシリティーズは、マンションや商業施設の管理や警備を行っている。すでに、今年4月から同社の施設管理業務の担当者はプロパティに移っており、ファシリティーズは現在、マンション管理業のみを行っている。

 2年後にプロパティはファシリティーズのマンション管理業も含めて吸収し、マンションや商業施設のテナント募集などの運営から、施設の管理・警備まで一体的にできる会社となる。静鉄首脳は「プロパティはビル管理業としては後発だが、施設運営までできる会社であれば、市場にアピールできる」と話した。今後は、商業施設だけでなく、大学など公共施設の管理や運営も視野に入れる。

 また、静鉄は、現在策定中の次期中期経営計画の28年から3年間に、27社で構成するグループ全体の企業価値向上を図るため、各社の売上高や事業類似性などを意識しながら、不動産事業以外でも組織や事業再編の可能性を探る。現在は、事業会社の静鉄が子会社26社を傘下に収めているが、純粋持ち株会社(HD)を設立して事業会社を傘下に収める可能性も含めて模索している。