韓国サムスン電子は23日に日本市場に投入する新型スマートフォン「ギャラクシーS6/S6エッジ」から同社のロゴを消す。その理由について、日本法人・サムスン電子ジャパン(東京都千代田区)の代表取締役COO(最高執行責任者)に22日付で就任した堤浩幸氏(52)は同日、産経新聞などの取材に「ギャラクシーというブランドをもっと理解していただくためだ」と述べ、サムスン隠しとの見方を否定した。
同社は今回、COO職を新設し、NECや米シスコシステムズでIT業界の経験が長い堤氏を充てた。「無線事業本部長」を兼務し、スマホ事業の営業面からの強化を担う堤COOは「多角的なマーケティングで、攻めの戦略を進めたい」と述べた。
2013年にNTTドコモが米アップルの「iPhone(アイフォーン)」の取り扱いを始めたことなどを契機にサムスンの日本市場でのシェアは下降し、足もとでは約5%と低迷。同社は新型ギャラクシー投入に合わせて販促や広告宣伝に投じる費用を大幅に増やし、反転攻勢に出る構えだ。