食物アレルギー、きめ細かく対応 宇都宮市、学校給食マニュアルを改定

 児童生徒の食物アレルギー対策の実効性を高めようと、宇都宮市は、平成17年に定めた「学校給食における食物アレルギー対応マニュアル」を改定し、今月から運用を開始した。原因食品や症状などを詳しく記載できるよう、食物アレルギーに関する医師の指示内容を記載する「学校生活管理指導表」を独自書式に変更して採用するなど、よりきめ細かい対応を目指している。

 24年に東京都内で発生した学校給食の食物アレルギーに伴う児童死亡事故を機に、文部科学省が出した通知に基づき改定した。

 学校生活管理指導表は、アレルギーの病型や原因食品、診断根拠、原因食品の除去の程度、処方薬、症状などについて把握するために採用。該当項目に丸をつける形式で、保護者には年1回、学校への提出を求める。

 食物アレルギー症状が重篤な児童生徒に処方されるアドレナリン自己注射薬「エピペン」の所持情報を学校現場で共有することに加えて、救急搬送時に指導表に記載の情報を搬送先の医療機関に提供する態勢を新たに構築する。

 アナフィラキシーショックの発症時などに、どの教職員も的確な対応ができるよう、緊急時の対処法を図解。アレルギー対応食を配食する際は、必ず最初に行い、間違いがないことを確認した後に通常の給食の配食を始めることも規定した。

 市教委学校健康課によると、何らかの食物アレルギーを持つ児童生徒は1147人(昨年5月10日現在)で、全体の2・7%。エピペンを所持している児童生徒は77人(今年3月10日現在)となっている。