天皇陛下の勅使迎え例祭 大津・近江神宮に宮中から供え物

 天智天皇を祭神とする近江神宮(大津市神宮町)で20日、例祭が営まれた。境内に天皇陛下の勅使を迎え、宮中からの供え物が本殿に納められた。

 祭神の天智天皇が大津へ遷都したのが、667年4月20日とされる。これにちなみ、同神宮では毎年この日に例祭を執行。天皇の勅使を迎え入れ、天智天皇の業績をたたえるとともに国家の平安などを祈願している。

 拝殿では、参拝者が詰めかける中、料理人が供え物のコイに直接手で触れず、箸と包丁を使ってさばく儀式を披露し、さばかれたコイを奉納。このあと、勅使ら宮中の一行が拝殿に入り、絹などの供え物を運び込み、本殿に納めた。

 佐藤久忠宮司は「戦後70年の節目に、戦争は二度とあってはならないという思いで日本と世界の平和を祈った」と話していた。

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