衝撃事件の核心

「謎の油」事件に「油供養」説も浮上!? 柑橘系のにおい…液体特定できず、防犯カメラも役立たずお手上げ

 一方、二条城でまかれた液体は機械油のようなもので、「奈良県内でまかれた液体とは別」(捜査関係者)とみられている。「複数の液体が判明したとしても、一人が複数の液体をまいている可能性もある」として、奈良県警は単独犯、複数の模倣犯の両面で捜査している。

祈願説浮上も…謎は深まるばかり

 謎が深まるなか、「油をかけることで何かを祈願しているのでは」という説が浮上している。

 密教では、「歓喜天」に現世利益を祈願する際、仏像に油をかける「浴油(よくゆ)」と呼ばれる作法がある。浴油を行う寺の関係者によると、使うのは「ごま油」だが、歴代住職にのみ伝わる厳格な作法があり、「一般の参拝客が『やってみたい』と思っても、簡単にできるものではない」と指摘する。

 さらに、「祈願だとしても方法が違うし、どんな祈願であっても寺社や参拝客に迷惑をかけていいはずがない。犯人は自分のしたことを真摯(しんし)に反省し、自分から名乗り出てほしい」と話している。

 だが、被害は奈良や京都だけにとどまらず、兵庫、香川、千葉、茨城の各県など全国へ拡散している。警察庁は全国の警察にパトロール強化などを指示したが、新たな被害を防ぐためにも一刻も早い犯人検挙が求められる。

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