衝撃事件の核心

「謎の油」事件に「油供養」説も浮上!? 柑橘系のにおい…液体特定できず、防犯カメラも役立たずお手上げ

 さらには、京都でも二条城が3月中に被害に遭っていたことを申告。世界遺産の金峯山寺(奈良県吉野町)の本堂(国宝)や近くの東南院でも被害が見つかった。

被害拡大…警備強化した東大寺でも

 一連の被害報告が収まったと思ったら、今度は騒動後とみられる被害が相次いだ。

 同県橿原市の橿原神宮では7~9日、近くの久米寺でも8日午前8時10分ごろから午後4時、中将姫伝説で知られる当麻寺(同県葛城市)も8日午前8時半~11時20分ごろに液体がまかれたことが判明したのだ。

 県警は5日以降、各警察署による寺社への防犯指導に乗り出した。また、文化財への防犯指導を行う全国の警察唯一の「文化財保安官」も動きだし、8日には奈良署員らとともに東大寺を訪問。防犯カメラやモニターの状況、照明の位置や角度などを確認した。

 だが、10日午前6時40分ごろ、日ごろは観光客でにぎわう東大寺の大仏殿内と南大門で被害が見つかった。警備員巡回を強化するなどした矢先の事態に、関係者の間に衝撃が走った。捜査関係者によると、犯行時期の特定も難しく、「防犯指導後のものか、前からあったのかも分からない」と頭を抱える。

 県警は14日、県警本部と警察署を合わせて65人態勢の専従捜査班を立ち上げた。現在は現場周辺での不審者割り出しなどを進めているが、「有力な手がかりは出ていない」(捜査関係者)という。

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