歴史戦 第10部・終わらぬプロパガンダ(3)

日本兵証言掲載に「反動!」 取材拒む「南京記念館」 過去には日本人記者が参観者から殴る蹴るの暴行被害も

 1冊10元(約200円)で購入した日本語版の紹介パンフレットによると、昭和60(1985)年8月15日に開館した記念館の敷地面積は約7万4千平方メートル、建物の総面積は2万5千平方メートル。「全国愛国主義教育模範基地」に指定されている。

 12(1937)年に旧日本軍が引き起こしたとされる「南京事件」をめぐって、中国は「30万人が犠牲になった」と主張する。記念館には「300000」との数字が壁面など随所に掲げられている。

 当時の写真や新聞記事をすべて共産党政権側の解釈で説明し、残虐な虐殺現場のシーンをジオラマで表現している。旧日本兵から接収した銃や装備品なども展示してある。

 「愛国主義教育模範基地」として、南京市内はもとより江蘇省内など周辺地域の小中学校や高校の児童・生徒、地方政府や国有企業などの団体参観客が引きも切らず訪れる。

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 意外だったのは毎年12月13日に行われている追悼式典が、江蘇省や南京市の主催から昨年初めて「国家級」に格上げされ、国家主席、習近平が初演説を行ったにもかかわらず、それに関する展示はほとんど見あたらなかったことだ。