外信コラム

ソウルからヨボセヨ 禁煙法を教えます

 韓国では今年1月から強力な禁煙法が施行され愛煙家たちは困っている。すべての公共施設はもちろん商店街や地下歩道もダメだが、ポイントは食堂や喫茶店、バーなどの飲み屋、韓国で人気のビリヤード店やゲームセンター、ホテルなど客商売がみんな禁煙になってしまったことだ。

 しかも喫煙ルームや喫煙コーナーの設置も一切ダメで、禁煙に違反すると客は10万ウォン(約1万1千円)、店は最高500万ウォンの罰金を科せられる。筆者はたばこはやらないので支障はないものの、いきつけの食堂やバーなどは「お客の入りが減った!」と悲鳴を上げている。

 先にたばこの値段の大幅引き上げもあり、「国民健康」に向けた政府の断固たる姿勢が目立つ。ただ税金収入のためたばこの生産・販売を依然、国営の公社が専売でやっているのは矛盾?

 ところでたばこは日本には南蛮貿易でもたらされたが、韓国には16世紀の秀吉軍侵攻(文禄・慶長の役)時に日本からもたらされた。だから韓国語の「タムベ」は日本経由の「タバコ」がなまったものだ。

 韓国では俗説として悪いモノや習慣はだいたい日本から入ったことになっているので「タムベ」の伝来ルートをもっと知らせれば禁煙、嫌煙は広がるかもね。(黒田勝弘)

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