TVの潮流

BSデジタルでも「視聴率競争」へ? 放送15年…模索する民放各局、どうなるBSらしさ

【TVの潮流】BSデジタルでも「視聴率競争」へ? 放送15年…模索する民放各局、どうなるBSらしさ
【TVの潮流】BSデジタルでも「視聴率競争」へ? 放送15年…模索する民放各局、どうなるBSらしさ
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 日本でBSデジタル放送が始まり、今年で15年。民放BS各局は4月の番組改編期に伴い、意欲的な新番組を相次いでスタートさせ、他局との差別化を模索している。大きな理由は、4月から視聴率(接触率)の機械式調査が始まったからだ。旅番組をはじめ、ゆったりした雰囲気が親しまれてきたBSらしさは変わっていくのだろうか。(三品貴志、本間英士)

 民放BS各局はこれまで、毎月1週間、郵送でのアンケートで各局の視聴動向を調べる「BSパワー調査」をビデオリサーチに委託し、実施してきた。4月から導入された機械式調査(同社に委託)は、地上波での視聴率調査とほぼ同様のもので、全国1千世帯を対象に、毎月第1月曜から2週間の視聴率を自動集計。5分ごとの数字や視聴者の年齢層など、よりきめ細かい実態把握が可能になった。広告取引の指標が厳格化したことで、BSでも視聴率競争が激化する可能性がある。

 ただ、BS各局は原則、この視聴率を公表しない方針でいるので、当面の間は顕在化はしない模様だ。「局内で使う広告取引などの指標」という認識だからだ。

 BS日テレ(BS日本)の赤座弘一社長は「小手先で数字を取りにいく不毛な競争はやろうと思わない。大人の鑑賞に耐えうるのがBSのコンセプト。ただ、より良い番組を調査に基づいて作り、より多くの視聴者を獲得する競争はあってしかるべきだ」と語り、番組の質が重要との考えを示している。

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