「まれ」の舞台裏

(4)「土屋太鳳=希」の宝物「魔女姫」のモデルは…意外なあの人

 『まれ』の主な舞台は、輪島と横浜です。輪島編のセットで工夫した点は、舞台となった輪島・大沢の風景をスタジオにいながら感じてもらえるようにしたこと。セットの柱に、漆が塗り込められた赤い建材を使うなど、大沢の生活を感じられるようにしました。また、輪島の民宿や民家を取材し、リアルな生活の雰囲気をセットの中に取り入れました。

 輪島の「和」に対し、横浜編では「洋」「中」の雰囲気を出します。洋館をベースにした西洋的な雰囲気と、中華街のオリエンタルな雰囲気。輪島と対照的にすることで、距離の遠さを表現するとともに、登場人物が今、どちらにいるのかを視覚的に分かりやすくするのが狙いです。

 また、希の宝物で、ドラマのマスコットキャラ的存在でもある「魔女姫」もデザインチームが担当しました。ドラマの語り役として戸田恵子さんが声で演じています。かわいすぎるとそればかり独り歩きするので、何となく違和感のあるキャラクターかつ、人形そのものが希のおばあちゃんを連想させるイメージで作ろうと思いました。僕の中では、(前衛芸術家の)草間彌生さんのイメージです。髪の毛が赤かったり、服に水玉模様が入っていたり。おばあちゃんがそのような個性的な服を着ていることで、一つのアクセントになりながら、物語の軸にしっかりとはまっていければ、と思います。