ペルー出身の日系3世の女性、スペイン語版防災ガイドブック作成 東日本大震災を契機に 兵庫

出来上がったスペイン語の防災ガイドブックを手にする大城ロクサナさん(中央)=神戸市長田区の「ひょうごラテンコミュニティ(頼光和弘撮影)
出来上がったスペイン語の防災ガイドブックを手にする大城ロクサナさん(中央)=神戸市長田区の「ひょうごラテンコミュニティ(頼光和弘撮影)

 阪神大震災で被災した南米・ペルー出身の日系3世の女性が、スペイン語の防災ガイドブックを作成した。きっかけは4年前の東日本大震災。揺れや津波におびえ、困り果てた東北の外国人の姿が、かつての自分と重なりあった。「異国で辛い経験をしたからこそ、同じ外国人の役に立ちたい」。日本人には当たり前と思われることも丁寧に説明したガイドブックだ。

 女性は、スペイン語圏出身の外国人を支援する任意団体「ひょうごラテンコミュニティ」(神戸市長田区)の代表、大城ロクサナさん。平成23年3月11日の東日本大震災後、大城さんのもとには「津波はどこで起きているのか」「原発事故で全国の水や食べ物が汚染されてしまったのでは」などと被災した外国人から次々と相談が寄せられた。

 「正確な情報を多くの外国人が求めている」と痛感した大城さんは急遽(きゅうきょ)、同団体が毎月発行する在日外国人向けのスペイン語の情報誌で東日本大震災について特集。震災直後の4月号から半年間、被災地の現状などを伝え、東北の被災地で配布した。掲載終了後も継続を求める声や感謝の言葉が寄せられたことから、助成金を受けて一冊にまとめることにした。