記憶の風化防ぐ 神戸「人と防災未来センター」ライトアップ

壁面が青や緑にライトアップされた人と防災未来センターの西館=神戸市中央区
壁面が青や緑にライトアップされた人と防災未来センターの西館=神戸市中央区

 阪神大震災の経験と教訓を伝える展示・研究施設「人と防災未来センター」(神戸市中央区)の西館で、夜間ライトアップが行われている。同センターが建物をライトアップするのは初めて。震災から20年を機に、記憶の風化を防ぎ、防災意識を高めるのが狙い。

 同センターは震災後、防災や災害医療機関などを集めて整備された「HAT神戸(神戸市東部新都心)」に平成14年、建てられた。県が掲げた、被災地を災害に強い街につくりかえる「創造的復興」を象徴する建物となっている。

 西館は高さ、幅約45メートルの立方体の建物で、内壁をガラスの外壁で覆っている。ライトアップは北と西の2面の外壁の内側に、長さ約1メートルのLED(発光ダイオード)照明228本を設置し、内壁に光を照らす。月ごとに、季節に合った色調に変えるといい、現在、春をイメージした紫や青、緑などの光で建物が照らされている。ライトアップは毎週金、土曜日に行われる。

 同センターの河田恵昭センター長(関西大教授)は「ライトアップされた建物が市内の高層ビルや六甲山からもみえる。もっと多くの人に親しまれる施設にして、復興のシンボルのHAT神戸をにぎわいのある街にしたい」と話した。