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「負けです」
大阪市の大阪維新の会党本部で12日夜、会見に臨んだ幹事長の松井一郎知事は大阪府議選で過半数を獲得できない見通しとなったことに悔しさをにじませた。
大阪市を5つの特別区に分割して大阪府と再編する「大阪都構想」の是非を問う住民投票を来月に控え、前哨戦とされた府・市議選。住民投票で賛成多数となれば、平成29年4月の特別区設置までの2年間に関連条例を府議会で成立させる必要があるため、府議選での過半数獲得は至上命題だった。松井氏は顔をこわばらせ、「幹事長である僕の力不足。都構想の中身について、十分に伝えきれなかった」と反省の弁を述べた。
一方、市議会で第一党を維持する見通しについては、「全員が議席を得られれば一定、維新が評価を得たということ」と分析。世論調査で都構想への賛否が拮抗しているにも関わらず、維新の得票率が過半数に達していないことを挙げて、「賛成票のすべてを維新が取り込めていない」と述べ、課題とした。