京都を中心として関西一円で開催されている「第29回日本医学会総会2015関西」のメーン行事の学術講演が11日、国立京都国際会館(京都市左京区)などでスタート。医療関係者を中心に多くの参加者がさまざまな講演に耳を傾けた。13日までの期間中、約3万人が参加する。
11日は開会式に続いて地域医療や生命倫理、新薬開発、リハビリといったテーマで数多くの講演が行われた。人工多能性幹細胞(iPS細胞)などを使った再生医療についてのセッションでは、世界初となるiPS細胞による臨床研究に取り組んでいる理化学研究所の高橋政代プロジェクトリーダーら第一線の研究者が登壇した。
12日も、生活習慣病や認知症など身近な問題のほか脳研究や医療ロボットといった最先端のテーマについてセッションが行われる。病気になる前に治療するという「先制医療」についての講演も注目される。
最終日の13日は、これからの医学・医療の目指すべき方向性を「健康社会宣言2015関西」としてまとめ、発表する。