警官ひき逃げ殺人

「事故起こし逃げた」窃盗逮捕の男供述…発生から1カ月直前の急展開

しめやかに営まれた新町照久警部の葬儀。出棺で家族らが「お父さんありがとう」と語りかけた=3月15日午後、大阪市住之江区(寺口純平撮影)
しめやかに営まれた新町照久警部の葬儀。出棺で家族らが「お父さんありがとう」と語りかけた=3月15日午後、大阪市住之江区(寺口純平撮影)

 発生から丸1カ月となる直前の11日夜、大阪市浪速区で交通取締中の大阪府警浪速署地域課、新町照久警部(50)=2階級特進=がひき逃げされ、死亡した殺人事件に関連し、府警が男2人の逮捕を発表した。逮捕容疑は、ナンバープレートの窃盗。ただ、逮捕された男の一人は「事故を起こして逃げた」と供述しており、府警はこの窃盗事件の容疑を固め、殺人容疑での本格的な捜査に乗り出すとみられる。

2度はねた車

 逮捕された高山宏二(31)=住居不定=、桜本翔也(21)=大阪市住之江区=の両容疑者の窃盗での逮捕容疑は、3月12日午後4時25分から30分ごろに、東住吉区のガレージで駐車中の車のナンバープレート2枚を盗んだとしている。

 新町警部のひき逃げ死事件は、この直前の同日午後4時5分ごろ、浪速区恵美須東の市道で発生していた。軽ワゴン車が右折禁止の交差点を右折し、新町警部に停止を求められると急発進して新町警部を2度はねた上、東方向に逃走。新町警部は搬送先の病院で死亡した。

 翌13日、平野区の駐車場で逃走車と酷似し、事故の痕跡がある軽ワゴン車が見つかった。犯人はその後、別の車に乗り換えて逃走し、同日、住吉区内でトラックとの接触事故を起こし、車を乗り捨てて逃げたとみられていた。

1人は出頭

 府警は、逮捕した2人について、ナンバープレートの窃盗容疑で捜査を進めるが、高山容疑者は「事故を起こして逃げていた。ナンバープレート2枚を盗んで車に取り付けた」、桜本容疑者も「高山容疑者と一緒に行動していた。浪速区内を走っていた」などと供述。2人がひき逃げ死事件にも関与していた疑いが強まっている。

会員限定記事会員サービス詳細