将棋電王戦

将棋ソフトにプロが初の勝ち越し 阿久津八段が面目保つ

 将棋のプロ棋士とコンピューターソフトによる5対5の団体戦、電王戦の最終第5局が11日、東京・千駄ケ谷の将棋会館で行われ、先手の阿久津主税(ちから)八段(32)が21手でソフト「AWAKE(アウェイク)」を破った。対戦成績はプロの3勝2敗となり、団体戦3度目にして初めて勝ち越し、面目を保った。

 これまで2度の団体戦では、平成25年の大会でトップ棋士の三浦弘行九段(41)が敗れるなど、プロの1勝3敗1分、1勝4敗と負け越しが続いていた。

 プロの2連勝でスタートした今大会は、第3局、第4局とコンピューターが巻き返し、決着は最終第5局にかかっていた。

 阿久津八段は兵庫県出身。プロ棋士の養成機関である奨励会に小学6年生で入会し、17歳でプロデビュー。26年度の順位戦A級は9戦9敗に終わり、必ずしも本調子ではなかったがプロの名誉をかけて対局に臨んでいた。

会員限定記事会員サービス詳細