ウイークリーワールド

かき消される人権批判…英ローズ奨学金「中国シフト」で露骨な英の実利主義

米並みに受け入れ枠拡大

 今回、中国からも受け入れることにしたのは、中国が主導するアジアインフラ投資銀行(AIIB)への参加を欧州でいち早く表明するなど、中国重視に前のめりな英政府の姿勢も反映している。ローズ基金のチャールズ・コン最高執行責任者(53)は「中国は間違いなく21世紀の世界のキープレーヤーだ。その中国の優秀な若者をオックスフォード大が奨学生として受け入れることは、国際社会に与えるインパクトが大きく、資することも大だ」と話している。

 オックスフォード大では、中国の北京大、清華大、復旦大、上海交通大、浙江大と提携して奨学生を選抜し、来年10月から受け入れるとしている。当初は6~7人を想定し、近年中に米国と同じ最大受け入れ枠32人を中国にも適用するとしている。

 中国への人権批判の声など、かき消されているかのようだ。