外信コラム

ソウルからヨボセヨ 朴政権の政治的後遺症解消へ 引き揚げざるをえない「セウォル号」

 国際的な大型海難事故となった「セウォル号沈没事故」から16日で1年になる。懸案だった犠牲者への補償問題もかなりの金額が発表されたが、遺族・支援団体は真相究明などを叫んでまだデモをしている。

 不思議なのは真相究明のための特別法ができ、あらためて特別調査委員会が調査をするというのだ。すでに責任を問われた船主や船長、行政の担当者などは早々と起訴され、有罪の1審判決まで出ている。裁判は真相究明をして判決を出したのではなかったのか。

 順序が逆な感じでおかしい。野党や反政府勢力が政権揺さぶりに事故を利用しているのだが、みんなで裁判は信用できないといっているみたいで、司法もバカにされたものだ。

 一方、事故から1年を前に船体の引き揚げが話題になっている。政府は引き揚げの方針で100億円近い費用がかかるというが、朴槿恵(パク・クネ)政権批判という政治的後遺症を解消するには、事態幕引きのシンボルとして無理してでも引き揚げにOKせざるをえない。

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