ボストン爆弾テロ事件、被告に有罪評決

 【ニューヨーク=松浦肇】2013年4月に米東部マサチューセッツ州ボストンのマラソン大会で3人が死亡した爆弾テロ事件で、ボストン連邦地裁陪審は8日、チェチェン系移民ジョハル・ツァルナエフ被告(21)に有罪評決を下した。陪審は来週以降に具体的な量刑を決める予定で、同被告は無期懲役または死刑に処せられる方向だ。

 ツァルナエフ被告と事件後の銃撃戦で死亡した被告の兄が、米国で人気のある「ボストン・マラソン」のゴール付近で火薬を詰めた圧力鍋を爆発させた。爆発で8歳の男児と女性2人が亡くなったうえ、約260人が負傷。事件後も、警官1人を射殺した。

 大量破壊兵器の使用など30件の容疑でツァルナエフ被告は起訴され、検察側は92人の証人を召喚した。弁護側は被告の兄が主犯格の首謀者であり、ツァルナエフ被告が従犯的な役割を担った、という主張だったが、陪審は30件すべてで有罪とした。

 移民の家庭で育ったとはいえ、ツァルナエフ被告は米国籍、被告の兄も永住権を取得しており、同事件は「ホーム・グロウン(米国産)」のテロとして米国で注目されている。弁護側はツァルナエフ被告がインターネット経由でイスラム過激派に洗脳された過去を強調していた。