白熱ドーナツ戦争 〝王者〟ミスドは高級路線、巨大店舗網コンビニ、海外勢も参戦 - 産経ニュース

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白熱ドーナツ戦争 〝王者〟ミスドは高級路線、巨大店舗網コンビニ、海外勢も参戦

国内ドーナツ市場の推移。高級路線に踏みきったミスドに対し、巨大店舗網のコンビニが対抗する構図になり、商戦が熱を帯びてきた
国内ドーナツ市場の推移。高級路線に踏みきったミスドに対し、巨大店舗網のコンビニが対抗する構図になり、商戦が熱を帯びてきた

 ドーナツの商戦が熱を帯びている。「ミスタードーナツ」を展開するダスキンは9日、手作りで独特の食感が特長の高価格帯商品を発売。大手コンビニエンスストアも売り込みを強化しており、海外勢も個性的な商品を売り出す。長らくミスドの存在感が圧倒的に強かったが、味、値段とも選択肢が増えてきた。

 ミスドの新商品「ブルックリン メリーゴーランド」は、6月末までの期間限定販売。生地や食感にこだわったキャラメル味など4種類で、いずれも172円(東京と神奈川の店舗では194円)。

 ミスドではこれまで100~150円の商品が多かったが、昨年から高価格品の販売も始めた。相次ぐ商品投入の背景には、市場規模の縮小とコンビニの攻勢がある。

 調査会社の富士経済によると、平成20年に1340億円だった国内市場は26年に1183億円に縮小する見込み。「寡占で競争原理が働かなかった」(業界関係者)とみられる。

 そうした中、セブン-イレブン・ジャパンは昨年10月、専用ケースでドーナツ(100円から)の販売を開始。ファミリーマートも今月7日から袋詰めのドーナツ商品(108円から)を拡充した。

 ダスキンは「コンビニの参入で市場が拡大する」と歓迎するが、コンビニの巨大な店舗網は大きな脅威だ。セブンは8月までに1万7千店舗でドーナツを販売する予定。ミスド(26年3月末時点で1350店)の10倍以上だ。

 ミスドは規模ではなく個性で勝負する構えだが、18年に米国から参入したクリスピー・クリーム・ドーナツ・ジャパンも、今月22日にクリームなどをぜいたくに使ったドーナツ3種(各240円)を期間限定発売する。ドーナツ市場は、にわかに混沌(こんとん)としてきた。