【教科書検定】「竹島と尖閣諸島」記述正常化へ成果 自国領土学ぶ姿勢整う…課題は自虐史観強い「高校教科書」 - 産経ニュース

メインコンテンツ

教科書検定

「竹島と尖閣諸島」記述正常化へ成果 自国領土学ぶ姿勢整う…課題は自虐史観強い「高校教科書」

中学校教科書の検定結果が公開され、尖閣諸島など領土について記載された教科書(大西正純撮影)
中学校教科書の検定結果が公開され、尖閣諸島など領土について記載された教科書(大西正純撮影)

 新しい教科書では、社会科の全教科書が竹島と尖閣諸島を取り上げた。とりわけ現行では7点中1点しか記述がなかった歴史でも8点全てが扱い、地理、歴史、公民と中学3年間を通して生徒たちが自国の領土を学ぶ態勢が整った。学習指導要領解説書の改定などを受け、各社が領土記述重視にかじを切った形だ。

 今回は近現代史で通説的見解がない事項の記述にその旨の明示などを求めた新基準も初適用され、日本の過去を悪く描く自虐史観の傾向もやや改善された。

 昭和57年の高校教科書検定で、中国華北への日本の「侵略」を「進出」に書き換えさせたとのマスコミ各社の誤報を機に中韓が反発し、近現代史の記述で近隣アジア諸国への配慮を求めた近隣諸国条項が検定基準に導入された。これ以降、自虐史観記述が30年にわたり横行してきたが、歯止めがかかったことは、安倍政権が進める教科書の正常化に向け、大きな成果といえる。

 一方、今年度と来年度に検定が行われる高校教科書は、慰安婦の強制連行を強くにじませる記述など自虐史観傾向がより強く、竹島と尖閣諸島についても中韓に配慮してか日本固有の領土とはっきり書かない教科書もある。

 教科書の採択権限は教育委員会にあるとされながら、実態は各校の判断に委ねられている高校では、現場教師の声が直接的に反映されるため、従来型を希望する声に押され、記述の改善が進まない懸念がある。専門性が高いため執筆者側の抵抗も予想される。

 今後の課題は高校教科書にある。(河合龍一)