映画オタク記者のここが気になる

〈期待の若手女優(3)〉眉毛キリリの正統派美少女、姉はあの美人女優 「案山子とラケット」の平祐奈

 兵庫県神戸市生まれの明石市育ち。芸能界デビューは是枝裕和監督の映画「奇跡」(2011年)だった。「小学校6年生の時、私の知らない間に母と祖母がオーディションに応募していた。お兄ちゃんやお姉ちゃんを見ていて私もいつかは(芝居を)やりたいなと思ってたんですけど、まさかそんなに早くやるとは思っていなかった」と述懐する。

 「奇跡」には台本がなかった。「小学生のリアリティーを自然のままに演じました。現場に行くと監督が『朝登校してきてお友達とお話ししていてね』って言う。それって普段の学校そのままのことをやっていたんだなあって、今になると思うんです」。今回の井上監督は180度違う演出法だ。撮影前に監督から「小田切亜季について」と書かれたA4判の紙を渡された。現物を見せてもらったが、家族についての細かい設定のほか、亜季が島に来た様子について「金魚が金魚鉢を跳ねて飛び出すかのような思い切ったアクション」と説明してあったり、ストレスから発症する過呼吸の症状についてまでビッチリ書かれてあった。どちらの演出法が好きなのだろうか。「前は台本のない方が自分に合っていると思っていたんですけど、今はそうでもないかなあ」