日本の議論

「脱原発テント」の中は…撤去命令出ても「粘り倒す」と居座るグループの主張

 もともとこの場所は経産省が「ポケットパーク」と呼ぶ、公道に面した小さな空き地(89平方メートル)だった。

 テントが設置されたのは、福島第1原発事故から半年たった平成23年9月11日。当時、首相官邸前のデモが盛んになり、デモに参加した人たちが経産省前を取り囲んだ抗議行動に合わせ、どさくさに紛れてテントを設置した。

 現在、テントでの活動は1200日間を超えている。

 「原発事故がなければこのテントはなかった。被害者がたくさんいて、汚染水問題があって、原発問題は何も解決していない。脱原発ができない以上は、10年、20年(活動を)やらざるをえない」

 3月20日、テント立ち退き訴訟の被告となった渕上太郎氏(72)は青空会見でこう訴えた。

使用料1日2万1000円支払い命令

 テント設置から4カ月がたった24年1月、当時の枝野幸男経産相が退去と自主撤去を求めた。政権が代わり、国は25年3月、「再三退去を求めても応じなかった」として、グループの代表者ら2人を相手に東京地裁に提訴した。

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