浪速風

3年たったら社長の気分で

入社式の訓示は時代を映すが、今年は「変革」「イノベーション(刷新)」が多かった。変化に対応できなければ、厳しい競争に生き残れない。アベノミクスで業績好調の業界も、経営再建に取り組む企業も、ピンチとチャンスは同等にやって来る。新入社員は身の引き締まる思いだったろう。

▶門出に山口瞳さんの「新入社員に関する十二章」を贈る。一、社会を甘くみるな、勉強を怠るな 二、学者になるな、芸術家になるな 三、無意味に見える仕事も嫌がるな…と続くが、まずは「3年間は黙って働くべきである」。採用と研修には多大なコストがかかる。一宿一飯の恩義を返せと言うのである。

▶3年たったら、自分なら会社をこういう方向へ持っていきたいというビジョンを持とう。「半分は社長になったような気分でいなさい」。単なる雇われ月給取りではつまらない。経営の神様、松下幸之助は言った。「社員一人ひとりが社員という稼業の経営者であれ」