話の肖像画

演出家・蜷川幸雄(4)若者の劇団には古典劇を

〈4月5日からは、シェークスピア作品「リチャード2世」が開幕する。彩の国さいたま芸術劇場(さいたま市)がシェークスピアの全戯曲を上演するシリーズの第30弾として、初の「ネクスト」の公演。「ゴールド」も出演する〉

無名の若者たちで、新しいシェークスピアを作れないかと思っているんです。せっかく劇場が2つの手段を抱えているのだから、それを生かす。2つの劇団は、一種の大家族主義のようなところがあって、お弁当をあげっこしたりして、みんなが支え合う。ネクストの若者は、ゴールドを手伝うだけで社会を知るんです。現実の家族では無理でも、フィクションなら解放される何かがあり、自分の親にまで想像力が膨らめば狙い通り。そういうことも使いながら、集団の真ん中に古典劇を置きたい。(聞き手 飯塚友子)

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