浪速風

男気がもたらす経済効果

黒田東彦日銀総裁による「異次元の金融緩和」が「クロダミクス」と呼ばれていたが、最近は黒田博樹投手の広島カープ復帰がもたらす経済効果を指すらしい。初登板した29日の本拠地マツダスタジアムは3万1540人のカープファンで埋まり、スタンドは真っ赤に染まった。

▶年間指定席は早々と完売し、「カープ女子」ブームで過去最高を記録した昨年を上回る観客動員が確実視される。広島労働局長は「働き方改革」の一環として、地元企業に本拠地で試合のある日はノー残業デーを提案した。中国電力のシンクタンクは、カープが優勝したら県内の経済効果は256億円と試算する。

▶中国新聞も社説で「(地方創生に)税金をわざわざ投じなくても最大級の経済効果を生むカープの存在は極めて貴重といえよう」。それもこれも黒田投手が大リーグの1年20億円以上のオファーを蹴って古巣を選んだ男気による。期待に応えて7回無失点の初白星はさすがだった。