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衣食住のトレンドのキーワードは「ボタニカル(植物の)」。植物の持つ生命力を身近に取り入れることにより、都会生活のストレス解消や癒やしの効果が期待されている。花柄のほか葉や茎などのモチーフも含めたシックな植物柄が昨春から主にファッション分野で流行し、今春はインテリアや食品に拡大。背景には、室内で植物を育てる技術の普及や健康意識の高まりがあるようだ。(寺田理恵)
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青々としたミントやセージから、フルーツのような香りが強く立ちのぼる。
全館でボタニカルをクローズアップ中の百貨店、西武池袋本店。インテリアフロアの特設会場(4月7日まで)では、発光ダイオード(LED)の光と栄養素を含んだ水により、室内で新鮮なハーブを収穫できるプランターが買い物客の目を引いていた。
「土を持ち込むと虫が出るなどの課題があったが、技術の普及により室内で植物を育てやすくなった。女性が好みの造形の植物を選ぶケースが多い。景気が上向き、生活にゆとりができたことも植物がインテリアとして注目される要因の一つかもしれない」