経済裏読み

「えっ、もう買えるの」やっぱり出たパクリ…中国「アップルウォッチ」狂想曲、習指導部の「倹約令」が冷や水?

 興味深いことに、中国とは対照的にアップルのおひざ元の米国では、アップルウオッチの発売に向けて今ひとつ盛り上がりを欠いている。ロイター通信などの調査によると、米国人の69%がアップルウオッチを買うことに「興味がない」と回答。腕時計型端末自体を「一時的な流行」とみる人も5割を超えた。

浪費を戒め

 だが、実はアップルウオッチの中国での成功に懐疑的な見方も少なくない。

 アップルウオッチは、中国市場ではかなりの高額商品だ。なかには自動車よりも値が張る高級モデルは、上位の富裕層なら手が出るだろうが、準富裕層や中流層には簡単に飛びつけるものではない。

 類似品が人気を集めているのも、アップルウオッチに比べれば価格が割安だからだ。だいたい4千~5千円前後から購入できるため、本家の10分の1程度の出費で済む。

 アップルウオッチは、歩数や心拍数を測定できるなど健康管理機能を充実させているのが特徴の一つ。だが、ロイター通信は、中国と米国では健康関連商品に対する態度が異なるとし、「中国の健康関連商品では、多くの消費者の購入理由は値段が安いこと」とする調査会社の指摘を紹介している。

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