中国トンデモ事件簿

「判決は金で買える」中国人民が嘆く深刻「司法腐敗」 官製メディアが腐敗暴露するキナ臭さ

 「兄弟よ、すべて手は打った。お天道様を拝める日は近いぞ」。中国・上海市の拘置所に差し入れられた下着に刑事裁判への介入をうかがわせる文章が書かれ、その半年後に受取人の被告が減刑判決を受けていたことがメディアに暴露された。司法制度の公正性に民衆の不満が高まる中、「法治推進」を掲げる習近平政権が地方の共産党幹部による司法への介入を抑制していることにも関連がありそうだ。(西見由章)

「お天道様を拝める日は近い」

 23日の民主法制時報(電子版)によると、秘密のメッセージがしたためられた下着は2013年6月、上海宝山区の拘置所に届けられた。受取人の被告は、かつて江蘇省の鉄鋼会社で社長を務めていた男。横領や背任などの罪で2009年に逮捕、起訴され、11年の1審(地裁)で懲役18年の判決を受けた。男は控訴し2審(高裁)は1審判決を破棄、審理が差し戻されていた。

 「兄弟、われわれの目標に向けてすべて手はずは整った」

 「約束は守る。お天道様を拝める日は近いぞ」

 外部から届いた下着には意味ありげな文章や符丁がびっしり書き込まれていた。

 果たしてその半年後に差し戻し審が下した判決は懲役6年。起訴内容の一部が証拠不十分を理由に認定されず大幅に減刑された。その後の2審でも検察側の控訴が棄却され、判決は確定した。

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