話の肖像画

演出家・蜷川幸雄(1)「ハムレット」今やる意味を模索

演出家・蜷川幸雄(川口良介撮影)
演出家・蜷川幸雄(川口良介撮影)

みなさんが(演出家としての)僕を認め、80歳を祝って応援してくださるのはありがたいですが、恥ずかしいです。でもお祝いしてくださるのに、偉そうなことも言いたくないし…。

〈「世界のNINAGAWA」と呼ばれる演出家が今年、80歳の節目を迎える。傘寿の年、海外の名だたる劇場から、作品上演依頼が殺到した。藤原竜也さん主演の「ハムレット」がロンドンで上演されるほか、「海辺のカフカ」もニューヨークなど世界5都市で上演予定だ〉

各国から呼ばれてよかった。でも支えてくれる人は大変です。ある種の老人のわがままを、受け入れてくれる。ぜいたくです。本当に。

〈昨年11月、高齢者劇団「さいたまゴールド・シアター」の香港公演初日に下血。チャーター機で緊急帰国し、入院を余儀なくされたが、現在は退院して酸素吸入用チューブを装着し、車いすで稽古場に通う〉

チャーター機なんて、「ロックスターみたいだ。写真撮れよ」って言っていたんだけれども(笑)。実際は家族みんながカードでお金を出し合って、乗れたんです。

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