、即実現には慎重だ
「やらなければ何でも言える。われわれは禁止法案が通らなければやらないというスタイルではない。他党がやらなくてもやる。われわれは選挙で『身を切る改革』を訴えた。有権者に約束したことを果たす」
--政治資金パーティー券の購入を禁止しない理由は
「パーティーやセミナーは飲食などの対価があるから認める。講師の話を聞くにも経費がかかる。無税でもらうだけの献金とは性格が違う」
--個人献金の普及に向けた取り組みは
「党内で議論している最中だ。3万円や5万円とかの個人献金は、所得税から全額控除というアイデアはある」
--政治資金規正法は内容がいい加減だとの指摘がある
「その通りだ。下村博文文部科学相をめぐる任意団体の問題も明らかに違法とはいえない。ただ、今回のケースを許すと、すべてを任意団体にしてしまえばいいとなってしまう。やはり企業・団体献金をやめるのが一番だ」
〈まつの・よりひさ〉昭和35年、東京都生まれ。54歳。慶大卒。平成12年、民主党で衆院初当選。当選6回。官房副長官を務め、24年10月に日本維新の会(当時)に参加。26年12月、維新の党幹事長に就任。