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歴史漫画『センゴク』累計750万部の秘密…「通説を否定」、徹底した取材・視点で描く物語に専門家もうなる

「小さな事実」積み重ねる

 史実に基づく時代考証と斬新な歴史観を併せ持つセンゴクシリーズだが、そもそも宮下さん自身は歴史に特別詳しかったわけではないという。本人に真相を尋ねてみると、こんな答えが返ってきた。

「実はゲームぐらいの知識しかなかったんです。僕は歴史の知識がない分、現代にある問題と照らし合わせたりして、人間の感情や知性のもつれみたいなものを想像するしかない。でも今は逆にそれが自分の武器なのかなとも思っています」

 連載中も時間を見つけては自ら現場に足を運び、各地に伝わる郷土資料なども読み込んで小さな「事実」を積み重ねる。この繰り返しが宮下さんの想像力をかき立て、通説を覆すストーリーを生み出しているのだという。

 「歴史っていうのはどうしても結果だけをみて、後知恵みたいに語ってしまうところがある。でもそうじゃなくて、一つの歴史イベントにはこんなにもたくさんの人の葛藤や苦悩があったとか、読者にも想像してもらえるよう心掛けながら描いています」

 戦国史上最も失敗し、挽回した男の物語はこれからが見せ場である。今までの歴史漫画とはひと味もふた味も違うセンゴクシリーズから目が離せない。

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 〈みやした・ひでき〉昭和51年、石川県生まれ。富山大工学部中退後、3年間のアシスタント生活を経て、平成13年にちばてつや賞大賞を受賞した『春の手紙』でデビュー。センゴクシリーズのほか、今川義元が主人公の『センゴク外伝 桶狭間戦記』などの作品がある。

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 宮下さんのロングインタビューは総合オピニオンサイト「iRONNA」に掲載。