防衛最前線

(22)軽装甲機動車 愛称「ラブ」 「治安維持」「邦人救出」自衛隊海外派遣の強い味方

 市街地を中心としたテロ掃討作戦では、隊員の安全確保を図りつつ迅速に現場へ駆け付けることが必要となる。装輪装甲車や装甲戦闘車とは異なり輸送機や大型ヘリCH47で空輸することもできるため、政府は島嶼(とうしょ)防衛にも活用できるとしている。

 しかし、LAVが最初に注目を集めたのは日本への脅威に対処する役割ではなく、国際社会の平和と安定のための活動だった。15年から始まったイラクでの人道復興支援で、陸自が初めて海外に持ち込んだ。イラクではテロや武装集団による襲撃の懸念が捨てきれず、自衛隊幹部が「一定のテロリストの攻撃にも耐えられる」と判断した。

 イラクに派遣された際は7.62ミリ小銃弾に耐えられるよう改装した。重量14.5トンの装輪装甲車もイラクに運ばれたが、4.5トンのLAVは「小回りがきき、小型で目立ちにくいので使い勝手がいい」(陸自関係者)とされる。

 安保法制で焦点となっている邦人救出の際にもLAVが活用される可能性がある。救出作戦を行う部隊の1つに陸自の特殊作戦群(特戦群)があるが、この部隊が保有する装備がLAVなのだ。

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