鳩山氏はまるで日本政府の代表者のように、クリミアの自治政府幹部らに対して、日本が対露制裁を解除し、クリミアの経済発展のために日本の技術を提供する可能性についても高らかにうたった。
帰国後、インターネット番組で「行ってよかった」と打ち明けた鳩山氏。プーチン政権の政策に反対し、差別を受けているとされる現地のウクライナ人やクリミア・タタール人も併合後の生活を喜んでいると指摘し、鳩山氏の政治信条である「友愛」がクリミアで作り出されているとも説明した。
ウクライナ外務省報道官は、日本の元首相がロシアの占領地域に入ったことを「遺憾だ」と非難した。もし、鳩山氏が友愛を求めるのなら、ウクライナ政府が訴えるように、クリミアの故郷を追われた何万人もの避難民や移住者の話も耳を傾けるべきだろう。