アジアインフラ投資銀

韓国が参加申請、トルコも 計35カ国に 近く台湾・香港も

 【上海=河崎真澄】華僑向け通信社の中国新聞社は26日、中国主導の国際金融機関アジアインフラ投資銀行(AIIB)への参加を韓国とトルコが相次いで決め、中国側に通知したと伝えた。これまでに参加を表明したのは計35カ国。さらに香港や台湾も近く参加を正式表明する見込みだ。

 韓国のAIIB参加については同盟関係にある米国が制止した経緯もあるが、韓国は米中をてんびんにかけた上でAIIBを優先する方が経済的利益が大きいと判断し、米国を振り切った。北朝鮮をめぐる米韓の安全保障関係にヒビが入るのは避けられない。

 一方、日本政府は米国に同調し、AIIBの融資審査方法など組織統治(ガバナンス)上の懸念から、参加に慎重な構えだ。ただ日中韓3カ国が経済関係の正常化を目指す中、韓国が参加を表明したことで、日本が孤立する恐れもある。

 一方、創設メンバー入りをめざす香港は、中国とは別に参加が可能になった場合、約100億香港ドル(約1540億円)を出資する方向で検討中。中国の一部である香港が、どのような形態でAIIBに参加するか未定だが、香港はアジア開発銀行(ADB)などには独自に参加している。

 さらに台湾も、蕭万長前副総統が28日に海南島で予定されている習近平国家主席との会談の席で、AIIBへの参加意向を伝える見通しとなった。中国はこれまでAIIBに関し、主権問題で争いのある台湾に関しては言及していない。

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