宮家邦彦のWorld Watch

左傾化「全共闘世代」の無責任政治 ようやく真っ当な国になり始めた日本を次代に継ぐことこそ「ノンポリ前期世代」の責任だ

 詳しく世代論を書いた理由はほかでもない。今回G1サミットに参加して、50年代生まれの筆者を含むノンポリ世代前期には重要な使命があると考え始めたからだ。その使命とは戦後全共闘世代まで続いた空想的平和主義を克服する一方で、この日本を、自己主張は強いが政治的にはより健全な60年代生まれのノンポリ後期世代に引き継ぐことではなかろうか。

 今の日本には人口減少、経済低成長、潜在的脅威の増大など問題が山積している。日本がこうした試練を生き抜くためには世代間の円滑な引き継ぎを成功させる必要がある。失礼ながら、その失敗例が全共闘世代であり、その象徴が民主党の鳩山由紀夫、菅直人両首相だった。ベトナム世代のクリントン、ブッシュ両大統領がそれなりの統治を行ったことに比べれば、日本の全共闘世代はどこか見劣りする。やはり、実際に戦場に送られる恐怖と戦った米国人学生と、戦争はひとごとだった日本の反戦学生との違いなのだろうか。全共闘世代の無責任政治を継いだのがノンポリ世代前期の野田佳彦、安倍晋三両首相であったことは決して偶然ではないだろう。

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