宮家邦彦のWorld Watch

左傾化「全共闘世代」の無責任政治 ようやく真っ当な国になり始めた日本を次代に継ぐことこそ「ノンポリ前期世代」の責任だ

 出席する分科会の直前に60年代生まれのモデレーターから面白い話を聞いた。参加者の中核は1955年(昭和30年)生まれ以降の「ノンポリ(政治的無関心)」世代後期のいわゆる「バブル」世代だという。なるほど、筆者が大学に入った73年当時、一部の大学を除き学生運動は既に下火となっていた。筆者より前が全共闘世代、後がノンポリ世代というわけだ。60年安保の世代から長く続いた戦後日本の左傾化は全共闘世代で終わった。それ以降は政治的に中立のノンポリ世代・バブル世代が続き、ロスジェネ世代以降は若者の政治的保守化が進んでいるとの分析もある。

 米国にも似たような流れがあった。戦後ベビーブーマーの中でリベラルと保守に鋭く分裂したのがベトナム戦争期に高校生・大学生だったベトナム世代だ。彼らは日本の全共闘世代にほぼ相当する。これに続くのがミー世代(X世代)、60~80年代生まれの彼らは政治的無関心と個人主義的傾向が特徴だ。さらに21世紀に成人・社会人となった80~2000年代生まれはミレニアム世代(Y世代)と呼ばれる。情報・ITに優れ、自己中心的だが保守的で、他者の多様な価値観を受け入れる傾向がある。日本ではポスト団塊ジュニアの世代だろう。

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