イスラム国

石像破壊は「やらせ」、石膏製のコピー 真の狙いは「密売」

 イラク国立博物館の学芸員が映像を丹念に解析し断定したという。国立博物館の責任者も「本物は博物館で保管されている」と語った。また、イスラム国が破壊したと主張したその他の文化財についても、他国の博物館などに所蔵されていることを確認したという。 イスラム国が先月26日にネット上で公開したモスル博物館での破壊映像では、メンバーとみられる男たちが石像を台座から引きずり下ろしてハンマーや削岩機で粉々に打ち砕き、「これらの像に何十億ドルの価値があろうと、われわれにとっては無価値だ」などのナレーションが付けられていた。当初は博物館が所蔵していたメソポタミア文明の貴重な石像とされた。

 ただ、公開直後から「偽物ではないか」との指摘も出ていた。英ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン(UCL)考古学研究所のマーク・アルタウィール氏は英公共テレビ局、チャンネル4に「簡単に壊れている。石膏で作られているからだ。内部に鉄の棒が入っているのが見えたが、本物にはそんなものはない」と語っており、こうした専門家の指摘が裏付けられた。

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