【衝撃事件の核心】中韓の猛威に同情も…「鳴門ワカメ」集団申告漏れ 津波で壊滅の首位・三陸には「後ろめたかった」(1/4ページ) - 産経ニュース

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衝撃事件の核心

中韓の猛威に同情も…「鳴門ワカメ」集団申告漏れ 津波で壊滅の首位・三陸には「後ろめたかった」

 鳴門海峡の渦潮にもまれ、独特のコシがあると評判の「鳴門ワカメ」が国税当局のターゲットになった。兵庫県・淡路島で鳴門ワカメの養殖など水産業を営む約150業者が大阪国税局の集中税務調査を受け、総額約3億円の申告漏れを指摘された。全国でトップシェアを誇る東北・三陸海岸の特産品「三陸ワカメ」が東日本大震災で壊滅的打撃を受け、シェア2位の鳴門ワカメは一時的な〝特需〟に沸いた。だが、業者はその利益の一部を申告せず、中には悪質な所得隠しと指摘されたケースまであった。被害に苦しむ被災地を尻目に不当な利益を得たことに対し、ある業者からは「後ろめたさがあった」との本音も漏れた。

〝特需〟に浮かれ…追徴7千万円

 潮の香りに包まれた淡路島のある漁港。昨年秋、沿岸のいたる所で、平たいかごに入ったチリメンを天日干しにするため、人々がせわしなく働いていた。

 「税務署は来よったよ。ワカメを狙い撃ちにしてな。だいぶ持っていかれたんとちゃう」。ある水産業者の男性は声をひそめた。

 淡路島と徳島県の間にある鳴門海峡で育った鳴門ワカメ。海峡独特の激流にもまれ、「しなやかでコシがある」と全国的にも評判が高い。だが、ワカメの味の良さとは裏腹に、多くの業者が後味の悪い申告漏れを指摘された。

 関係者によると、淡路島で水産業を営む約150業者は平成23年3月の東日本大震災後、三陸ワカメの供給減に伴う価格高騰で多額の利益を得ていたにもかかわらず、収入を除外したり経費を架空計上したりするなどしていたという。