メガネ大手のジェイアイエヌは、今春進出する米国で発売するメガネ商品の価格を、60~120ドルの4段階に設定する方針を明らかにした。現地の業者が売っているメガネの平均価格の半額以下に抑える。日本のメガネ大手の米国進出は初めてで、企画から販売まで手がけるSPA(製造小売り)方式で可能になる低価格を武器に、約1兆9千億円ともいわれる巨大市場へ切り込む。
ジェイアイエヌが米国に投入するメガネはレンズ、フレーム込みで60、80、100、120ドルの4通り。サンフランシスコ市内のホテル1階にオープンする米国1号店で販売する。
同店では1200本を扱い、当面、視力矯正用のみとする。日本で展開しているパソコンの光線や花粉をカットするタイプを投入するかは、今後検討する。
現在、米国で販売されているメガネの平均価格は250ドル程度で、ジェイアイエヌが投入する商品は、最も高いものでもその半額以下。低価格にできるのは、SPA方式で余分な流通コストを抑えられるためで、中国などで生産した商品をいったん日本で検品し、米国へ輸出する。米国でSPAを採用している大手は少ないという。