【開発ヒストリー】こんなエンディングノートがほしかった…累計販売約50万冊のヒット、コクヨS&T「もしもの時に役立つノート」(2/3ページ) - 産経ニュース

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開発ヒストリー

こんなエンディングノートがほしかった…累計販売約50万冊のヒット、コクヨS&T「もしもの時に役立つノート」

 ノートの紙は帳簿用紙と呼ばれるもので、普通のノート紙よりも硬めで厚みがある。保存性もあり、数十年は傷まないという。製本方法も一般的な「のりとじ」に対し、より頑丈で耐久性の高い「糸かがりとじ」を採用。パソコンを使ってのデータ保存のニーズから、巻末にはCDーROMや写真が入れられるケースも備えた。

 この形にたどり着くまでには試行錯誤があった。

 項目の選定にあたっては社内外の延べ100人以上に聞き取り調査を実施。記入欄をイメージした紙を見せて、実際に書いてもらった。

 預貯金口座や口座引き落とし、不動産の欄は持つ人と持たない人との個人差が大きい。このため、相続関連の手続きで最低限必要な項目を織り込みつつも、実際に書いてもらった人からいくつ書ければいいか、記入欄は狭くないかを教えてもらいながら、記入欄のレイアウトを作り上げていった。

 もっとも気を使った欄の一つが、「告知・延命措置について」。介護老人福祉施設の施設長に入居者の延命措置に関するエピソードを聞き、それをもとに構成した。「本人の意識がないなか、延命措置の是非についてどの親族に聞けばよいかがわからないケースがある」ことから、判断を求める人の名前と連絡先を書く欄、さらに告知の有無や臓器提供に関する欄を設けた。