すり傷や風邪、夜間・休日のコンビニ受診もうやめて…日赤和歌山医療センター「時間外選定療養費」5400円徴収へ

 県内では、同センターのほか、和歌山県立医大付属病院(和歌山市)と南和歌山医療センター(田辺市)が三次救急医療機関だが、いずれも受診者の7~8割を軽症者が占めるという。

 「医師や病院などの医療資源には限りがある。風邪など緊急性がないなかで、仕事帰りに夜間救急などを利用されると医師が疲弊してしまう」と県医務課の貴志幸生班長は指摘する。

 患者の大病院志向や24時間対応してもらえる利便性などが軽症者の「コンビニ受診」に拍車をかけているという。

 県は、看護師や医師が患者や家族らの相談に応じる「子ども救急相談ダイヤル(♯8000)」の利用時間について4月から、これまでの午後7~11時を、土日曜と祝日は午前9時~午後11時に拡大することを決めた。さらに、県救急医療情報センターも、24時間態勢で適切な医療機関を案内。救急医療現場の負担軽減とともに、地域医療機関との適切な連携を目指している。

 貴志班長は「軽症の患者が増えると、本来受け入れるべき重症患者を受け入れられない事態につながる」と指摘し、状況に応じた医療機関の選択を呼びかけている。

 ■時間外選定療養費 夜間や休日などの時間外に救急外来を受診した軽症患者に課金するもので、大阪府や兵庫県など全国各地の病院が導入している。課金によって、軽症患者は20~30%減少するなど効果がみられる一方、病院収入としては結果的に減収となる場合が多いという。

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