アジアインフラ銀

英、露骨な現実志向 中国投資に期待

 【ロンドン=内藤泰朗】英国のアジアインフラ投資銀行(AIIB)参加の背景には、同国の徹底した現実志向がある。英政府は対露制裁の長期化などで欧州経済の悪化が避けられない中、中国との関係強化を図り投資を呼び込むことで経済の活性化をもくろんでいる。

 オズボーン英財務相は12日、「AIIBに創設の段階から参加することは、英国がさまざまな問題を解き明かし、アジアとともに経済成長する機会を得ることになる」と述べ、参画を契機に中国を含むアジア諸国と経済関係を強化することに期待を表明した。

 英BBC放送などによると、対露経済制裁の導入でロシア側と関係を持つ英企業にはすでに打撃が表れている。ロシアがウクライナのクリミア半島併合を断念しない中、対露制裁の長期化は避けられず、ロシアと深い経済関係がある欧州全体に悪い影響を及ぼすものとみられている。

 今年5月の総選挙での勝利を目指すキャメロン英政権は、中国などアジア諸国との経済関係を強化し、同政権の経済政策の成果を訴えたいものとみられる。

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