こうした家庭運営に関するものから、さらには、「臭い。枕に敷いたタオルを突きつけられ、『あなたは何も感じない?』」「存在そのもの(がストレス)」など、聞いているこちらがハラハラするような回答も飛び出した。
また、「本音を聞きたい」との声が挙がったのは、夫婦間のセックスについて。「うちは『最近はダメよね』とガツンと言われる」(30代後半)という家庭がある一方で、「1カ月の回数は減っている。でも、それを不満かどうかは言ってくれない」(同前半)。「セックスレスもセックス過多も、女性にとってはストレスでしょ? でも、言わないし聞けないですよねぇ」(20代)。
“寄り添い力”の高い20、30代は増加中
ストレス解決方法として挙がったのは「感謝の言葉を口にする」「家事をもっとやる」など、コミュニケーション不足を解消する行動だ。
具体的には、「1日1回ありがとうを言う」「食事に対しておいしいね、と言う」「1日30分でもきちんと話す時間を持つ」「週1、月1でもペースを決めて、向き合う時間をもつ」「交互にデートのプランニングをする」「ケンカ後の仲直り方法を決めておく」…。
コーディネーターの小菅さんはアラフォー世代で、そんな男性たちの話を聞き、「5歳、10歳下の男性は、僕ら世代から見ても女性に対して強烈に優しい」と指摘。相手(妻)をよく観察し、気づき、ねぎらう…そんな世代なのだという。「優しさをきっかけにしないと、女性をリードすることも、夫婦関係の維持もできないからではないか」と分析する。自分だけでなく、妻へも終始気遣いができる資質のある男性でないと、生涯のパートナーを獲得することは難しい時代になったのかもしれない。