福島第1原発の「今」 廃炉カギ握る溶けた燃料調査、期待される早期の形状把握

 事故当時、定期検査中で原子炉内に燃料のなかった4号機は、プールに1535体の燃料が保管されていたが、昨年12月、すべてを取り出すことに成功した。

 デブリの状態を把握するため、特殊開発した装置による格納容器の内部調査を4月以降に実施する計画がある。宇宙から地球に降り注ぐ宇宙線から生じる「ミュー粒子」の透過能力を利用して、デブリの状態を調べる試みも2月から始まっており、今月中にもおおまかな形状が把握できるか期待されている。(原子力取材班)

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