福島第1原発の「今」 廃炉カギ握る溶けた燃料調査、期待される早期の形状把握

 未曽有の原発事故から4年。東京電力福島第1原発では、今も高い放射線量に悩まされながら、1日約7千人の作業員が廃炉作業に従事している。平成27年度からは、3号機原子炉建屋の燃料貯蔵プールにある燃料取り出し作業が本格化する。最長40年とされる廃炉のカギを握るのは、溶け落ちた燃料(デブリ)の取り出しで、現在、その位置や形状を探る実証試験が進んでいる。

 炉心溶融(メルトダウン)を起こした1~3号機では、建屋に残っているプールからの燃料の取り出しが課題。燃料から出る強い放射線が、廃炉作業を阻んでいるからだ。

 事故当時、1号機は水素爆発で建屋が大破した。がれき撤去やクレーン設置などを経て、392体の燃料取り出しの準備を進める。

 2号機は水素爆発を免れたが、建屋内の放射線量は今も極めて高い。遠隔操作ロボットを使って除染しているが、東電は615体の燃料取り出しに向けて、建屋の上部を全面的に解体することも検討している。

 27年度から566体の燃料取り出しを始める3号機も、水素爆発で建屋が吹き飛び、5階フロアがむき出しの状態。フロアの除染も続くが、線量は思うように下がらない。

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