澤昭裕氏が福岡で講演

 21世紀政策研究所研究主幹で本紙「正論」執筆メンバーの澤昭裕氏が5日、電気ビル共創館(福岡市中央区)でエネルギー問題について講演し、再生可能エネルギーへの世論の過度な期待を牽制した。講演会は九州経済連合会の主催で、評論家の金美齢氏も演台に立った。

 澤氏は再生エネの固定価格買い取り制度(FIT)について「東京電力福島第1原発事故当日に閣議決定された。制定の目的は、民主党政権が二酸化炭素排出量の削減を打ち出したためで、原発を無くす制度ではない」と強調した。

 発電量が天候に左右される太陽光や風力発電について「反原発派が見本とするドイツは、余剰電力を隣国に引き取ってもらえる。(島国である)日本とは、そもそも条件が異なる」と述べた。

 国内の全原発停止が続き「原発ゼロでも電力供給が成り立つ」との意見もあるが、澤氏は「日本のエネルギー政策はオイルショックなどに備えて、電源の多様化に努めてきたからだ。だが、現在は火力発電に過度な負担が強いられている。一度、シートベルトせずに車を運転して事故が起きなかったから、シートベルト無しの運転を続けるのはよいのか」と批判した。

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