【日本の議論】「いつまで続ける」牛の放射性セシウム「全頭検査」 基準値超ゼロに年間1億円の自治体も(1/3ページ) - 産経ニュース

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日本の議論

「いつまで続ける」牛の放射性セシウム「全頭検査」 基準値超ゼロに年間1億円の自治体も

 東京電力福島第1原発事故後、放射性セシウムに汚染された牛肉が見つかったことで始まった牛の全頭検査が今も続いている。自治体などが主に風評被害対策として独自に行っているもので、放射性セシウムが検出されることはほとんどない。宮城県の年間約1億円をはじめ多額の費用がかかっており、専門家は「継続が必要かそろそろ考える時期では」と指摘している。(平沢裕子)

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 原発事故後、食の安全を守るため全国の自治体は放射性セシウムのモニタリング検査を実施。牛肉については、原発から半径20キロ以内の牛の出荷を禁止。それ以外の地域はモニタリング検査を行い出荷していた。

 しかし、事故から約4カ月後の平成23年7月、放射性セシウムに汚染された稲わらを食べたことが原因で基準値超の放射性セシウムを含む牛肉が全国に流通していたことが発覚。自治体が独自に全頭検査を始めた。

 現在も牛肉の出荷制限がかかる福島、岩手、宮城、栃木の4県では、自治体が定めた「出荷・検査方針」に従い検査された牛は出荷が可能だ。方針は、農家ごとに検査する「全戸検査対象農家」とした場合も、「全頭検査するよう努力すること」としており、実際は出荷する全ての牛の検査が行われている。