ビジネス解読

ピケティも驚く韓国の「経済格差」…中小の給料は大企業の4割、10人に1人が最低賃金未満

新入社員に535万円出す大企業

 また、朝鮮日報(電子版)の社説によると、最近の大企業の中には大卒新入社員の年間給与を5000万ウォン(535万3000円)以上に設定するところがある一方、中小企業は半分以下の2000万ウォン(約214万1000円)にとどまっている。さらに会社を辞めるときに退職金をもらう割合も大企業は94.5%なのに対し、中小企業はわずか35.4%という。

 格差の大きさから、中小企業の労働者は良い条件に転職しようと辞めてしまい、経験、知識、熟練度が蓄積されない。こうなると当然、最高水準の商品・サービスを生み出せず、その結果競争力が下がり、ますます低賃金の非正規職に依存する悪循環に陥ると、論じている。

 昨年の韓国の就業者数は前年に比べ53万3000人増えたが、うち中小企業が41万6000人を占めた。ハンギョレ(電子版)によると、報告書をまとめたキム・ボクスン責任研究員は「格差が拡大する中で、中小企業を中心とした雇用増加は必ずしも望ましいとはいえない」とコメントしている。